疲れ果てた元税理士事務所職員の備忘録

よく観察し、自分で納得し、決断してすぐ動くべし。

休日のポイント投資備忘録 ~ あおぞら銀行のIR情報について

23.1.28 休日のポイント投資備忘録

 

・本日は土曜日という事で、株式市場はお休み。

 SNSを見ながら、ポートフォリオのメンテナンスをしながら

 過ごしております。

 その中で、ふと気になるツイートがありました。

 あおぞら銀行(8304)のIR情報で通期業績予想の修正に関するツイートです。

・昨日の大引け時点では、何事も無く2.8%の含み益の状況でしたが、

 16:00に適時開示がありました。

【適時開示情報閲覧サービス より】

 16:00 あおぞら銀行「2023年3月期 通期業績予想の修正に関するお知らせ」

kabutan.jp

 …ここで、このレベルのIRを投げてくるかww

 現状確認で昨日のPTS取引状況を確認。

  株価推移 1/27 大引け時点の株価 2,631円

       16時開示直後に2,490円 → 2,540~2,560円で推移。

       PTS大引け 2,550円(最終 23時57分57秒 100株)

  出  来  高 44,900株

  売買代金 114,208,760円(ランキング19位)

 あ~、うぅん。どうしようこれ。σ(´・ω・`;)

 損切り、というにしても、今保有している取得株価帯なので、

 持ってても良さそうだし…難しい判断だなコレ。

 もっと高い位置なら、損切りでいいかとなりますが、

 ギリギリのラインとなると悩ましすぎるところ。

 

・そんなこんなで、ファンダメンタル分析っぽいことをして、

 とりあえず周辺情報整理をしたいと思います。

 まずは、IR情報の確認

  1.23年3月期の通期業績予想を下方修正内容について

   増減利金額でみると、

    業務純益(*)は連結会計で△415億円、個別会計で△370億円

    当期純利益連結会計で△260億円、個別会計で△340億円

   数字だけを見ると、あおぞら銀行本体が大きくマイナスを出して

   いる。開示情報通り、本体の評価損銘柄の一部を一括処理した

   というのが数字で表れている状況です。

  * 一般企業で言う所の営業利益に相当する利益概念。

    銀行会計特有の利益概念となります。

 

  2.「修正の理由」の情報整理

  ・今回の修正の原因は外国債券を中心に発生した評価損の

   一部分に対する一括処理であること。

  ・22.10.25に公表した株式評価損計上の影響も含まれている。

   発表時点での評価損額は「99.19億円(9,919百万円)」で

   特別損失で計上するとのこと。

    →前回発表予想に組み込み済み。

  ・第3四半期の業績としては

   連結会計による期間累計の親会社帰属利益 157億円

   同期の第3四半期単期の利益          3億円

  ・有価証券評価損額の減少について

   2025年度末までに△240億円になる見込み。

   2022年9月末時点では△807億円、同年12月末時点で△700億円

  ・資金運用損益については

   2023年度末は△60億円、2025年度末までに0円にする予定

  ・年間配当予想額については「修正はしない」

   業績を踏まえて柔軟に対応するからとのこと。

    →配当を維持するではなく、様子を見て判断するという

     意味合いが強い文章。

 

  3.他サイトの理論株価評価(「理論株価Web」を参照)

   理論株価評価額 2,205円(22.11.11更新)

    資産価値評価 1,878円

 

  4.第3四半期の決算発表は2/3(金)

 

うーん・・・判断難しすぎですねw

個人的な気持ちで行くのであれば、

・利益構造の改善が見込めそうなので保有したい。

・改善計画が2-3年前後の長さなので、長期保有は面白そう。

・配当予想修正が無い点は、仮に下振れするにしても、大きく上下する

 のであれば、早い段階でアナウンスがあると考えられるので、

 それが無い=上下があっても微小と考えられる。

 

保有のままでも良いのかもと思いますが、

多分、投資家需給の点で考えると、

・配当予想の修正が無いのが気になる。意図的に情報伏せてる?

・そもそも、外国債券で大きく損を出すこと自体が、

 御社、金融業なのに大丈夫?ってなりそう。

・決算発表直前で、なんでこんなIR情報だすの?(悪印象)

・損失額大きすぎない?(小並感)

・業務粗利益(≒売上総利益)と業務純益(≒営業利益)での

 損失の増え方おかしくない?大丈夫?

 

原因は原因として、起きてしまった事については、

どうやってカバーするかがポイントになります。

ただ、この数字だと短期目線は、売投げする人も出てきても

不思議ではない水準かなという感じです。

 

多分戦略的には、一旦売却 → 時間をおいて再度購入ですが、

あおぞら銀行は四半期ごとに配当もやっている会社なので、

配当権利付日と決算発表日前後の変動は、他の会社と比べると

細かく注意して見ておく必要があり、大きな材料がでた場合は

余計に注意が必要となってきます。結構クセの強い銘柄とも

言えます。

 

上記にも書きました、22.10.25 15:31に出たIR情報についても、

 翌日10/26の株価は、始値2,599円、高値2,622円、安値2,588円で推移

  →上にも下にもバランスよく振れて推移。

 翌々日10/27は始値2,592円、高値2,597、安値2,539円と推移

  →大きく下に落ちながら推移。

というように、かなりクセの強い動き方をしています。

今回は土日を挟むという事なので、週明けの動きは

前回のモノとは全く違ってくると思います。

流石に上に行くことは無いと思いますが、前場寄り直後(ないしは朝PTS)

から大きく下げることも想定しておく必要はあると思います。

この状況から配当も増額はほぼ絶望的で、減配の大きさが争点に

なるかと考えられます。

配当性向の設定のことも考えると、減配不可避かな、と。

であれば、目先短期は株価は結構下げてもおかしくないです。

昨日夜間時点のPTSでも3.5%程度株価が下がっていますので、

取引参加者の規模を考えると、週明けはこれ以上の下げも

あって不思議はありません。

とりあえず、一旦売却発注しておきましょう。

早ければ翌日火曜日、様子見て買い戻しかなと。

 

なかなか手間はかかりますが、

この情報整理が出来れば、早い段階で安く株を買えるチャンスも増える

というのをいつも感じます。

まだ、目に見えた成功までには至ってませんが、

少しずつでも積み重ねて行ければと思います。

 

以上、本日のポイント投資備忘録でした。

良い休日を!